親の介護

親不孝物語。∼父の入院~

先日、父が入院しました。

1人で暮らしている父。

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連絡がきたのは、いつもお世話になっている病院のケアマネさんからでした。

「具合が悪い」という事だけで、
入院先の病院から連絡が来ると思うという事で
どんな状況なのか全くわからず

当日、入院した病院の事務の方から連絡があり
入院に必要な物のレンタルをするために
必要書類に目を通して欲しいという事でした。

来院する予定があるならその時に
もし、そうでないなら、書類を送るが、
すぐに必要なものもあるので・・・。

という事でした。

すぐに駆け付けることは出来ないので、
近くに住んでいる父の従弟にお願いしてもらう事に

だけど、父の状況についてはしばらく連絡がありませんでした。

おそらく、命に別条がないので、
連絡がこないのだろうと思っていたら、

夜に電話が鳴って驚いて出ると、
入院している病棟の看護師さんからで

父が、ベッドから転落してけがをした

という事でした。

怪我は大したことは無いのですが、
こういうことがあると、
看護師としては必ず家族に連絡しなくてはいけない

病棟で働いてた頃を思い出しながら、
看護師の話を聞いていた。

で、そもそもなんで入院になったの?

看護師さんに聞いてみると、
「貧血で…。また、医師の方から連絡があると思います」

という事でした。

次の日、担当医師から連絡があり話したところ

貧血については鉄剤などの投与によって回復すると思われるけれど、
今のあの状況の自宅にこのまま返すわけにはいかない
今後、施設を探してそこに入ってもらうようにしたい

という事だった。

うん

 

前からそう思ってたんだけど・・・。

というか、物凄く責められてるような気がして、
気分が重くなった。

とりあえず、すぐに命に何かあるという状況ではないらしい。

不思議な事に、私、安心も不安も無かった。

ただ、一人暮らしは父にとって負担が大きいし
いつどうなるかという不安を抱えながら
1人の生活を続けていくよりも
施設に入って、余生を楽しんで欲しい

そういう思いがある一方

自宅での生活に拘ってきた父の思いも感じて
複雑・・・。

その後、ケースワーカーさんからも連絡があり、
具体的に今後の話を進めていきたいので、来院して欲しい。

そういわれた。

父の為に動くことが億劫に感じるのは・・・。

父の入院する病院まで片道3時間から4時間

遊びに行くためなら全然平気なこの道のりが
とにかく気乗りしない

ただ、父が入院したというこの時期は
父の生活を変えるためのチャンスという事は
父の周りに畏怖私を含めた人たちの共通した思いで、
出来るだけ、必要な手続きを進めておきたいのは
私も同じ。

だけど、この必要な手続きというのが
父の今後について
父の財産管理を今後どうしてくのか
唯一の子どもである私が父の介護については手を放している状態なので、
遠距離という事もあり福祉の様々な決定をしていくにあたって
私が直接手を出さなくても動けるようなシステムを
利用するための最終確認をするため

ちょっとわかりにくいと思いますが、
親族の合意を得るためには
とても複雑な手続きが必要で、
近親者が遠方にいる場合、医療関係福祉関係者が
その時に必要な動きがその時に出来るように

あらかじめ合意を取っておかないと
後で裁判沙汰になることもあるので、

その為の話し合いというか説明を聞きに行かなければいけないという事と
話を聞いたうえで納得したという証拠を書面で残しておきたいので

私に病院に来て欲しいという事だ。

私は、任せられることは全部任せたい。

なので、その一連の手続きに関するやり取りの為に
時間を割くことが、本当に嫌なのです。
そう、なんて言ったらいいのか分からないけど、

罪悪感が刺激されてあふれ出てくる。

本人の不安を解消することにはなるだろうと私は思っているのだけど、
この行政的な、機械的なやり取りが私は本当に苦手

これは私を含めた父の周りの人たちが抱える不安

不安定な生活を続けている父を見て反映される
内なる自分の感じている不安を解消するため

なんだろうと思う。つまり、言い方悪いけど、責任を擦り付け合うというか

私は、父の今の生活状況を決していいとは思わないんだけど
父が、出来るだけ自分の力で自宅での生活をしていきたいという思いを
尊重してあげたいと思っている。

「じゃあ、あなたが帰ってきてお父さんの面倒をみてあげたらいいんじゃないの?
何で、帰ってこないの?自分の親じゃないの!」

っていう父を取り囲む医療、福祉の人たちの心の声が聞こえるようです。

そして、それは私の中にもあって、
ひどい罪悪感が私の中から膨れ上がってくる。

そのうち、様子を見に行くことも考えてはいるんだけど、
今じゃない。

何となく、そう思って、
ケースワーカーさんには「今はいけない」と伝えました。
ただ、入院期間がどのくらいになるかは分からないけど、
そうそう伸ばしていい問題ではない事も分かっている。

なので、リモートでのやり取りや
書面を送付するというやり取りが可能かどうか

を提案させてもらった、

ゴメンね。お父さん

私は私の中で父とのことに折り合いをつけるべく、
自分の中にもぐってみる事にした。

父は、一人での自宅での生活を続けたいけれど、
もう無理であるという事は分かっている
自分の意志を貫くためには
私に帰ってきてもらいと、そう思っているのだろうと思う。

だけど、私の中で父との生活に強い抵抗があるのは

今の生活をすごく大切に思っているからだ。

後、父と一緒にいる事は私にとってとても窮屈と思えること
という感じ。
父は気難しい人だし、私とは合わないと私は思っている。

もう一つは、
お世話する生活はしたくないという気持ち

子育ても、あと2年で大きな区切りがつく。
やっとっここまで来た。って思ってるところに
また、今度は苦手な存在である父のお世話をする生活が
もう、考えられない。

それに、今一緒に住んでいる三女は
今の高校を卒業するまでは
生活を変えることを望まない。
私は、出来るだけ三女と一緒にいたい。
今の自分の自由な生活を手放したくない。

これはもしかしたら執着なのかもしれない

でも、今の私にって一番心地いい生活を続けていきたい。

だから、

ゴメンねお父さん

親不孝でゴメン

真っ先に病院に行って、「大丈夫だよ、心配しないで」

「私がついてるからね」

って言ってあげられない。

お父さんの寂しさも、不安も悲しみも

痛いほどわかるよ。

自分が弱っていった時に

「一緒には住めない」って言われるの

ホント辛かったよね。

私が娘に言われたら、どんな思いがするだろうって思うよ。

本当にごめんね

こんな娘でごめんなさい。

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