親の介護

親不孝物語#3~父の危うい独居生活~

私の父は現在83歳一人暮らしです。
気ままで頑固な父は、今迄一人で自由に暮らしてきましたが、
去年から視力が落ちてきて生活に支障が出始めました。
体は元気なんですけどね。
右目が完全に失明してしまい、左目も徐々に視力が落ちてきています。

親不孝物語 #1~親の介護とどう向き合う?~うちの父の話なんですが・・・。 https://yukkocounselingroom.com/life-of-around-50-5...
親不孝物語 #2https://yukkocounselingroom.com/oya-no-kaigo-2/ 父の介護認定調査 父の介護申請の結果...

綱渡りの独居生活

現在、要介護1
日用品は移動スーパーを利用
食事は宅配のお弁当
週2回のデイケア利用で入浴
他、出来るだけ自分で出来る事はやっているのですが、
担当のケアマネさん曰く、
「本人が思っている程出来てない」そうです。

 

特に掃除に関しては視力が低下しているせいで、
細かいところに手が届かない上に、
野良猫にエサをやっていたり、家の中に上げたりしているので、
家の中は多分普通の人が見たらまゆを顰める程の荒れっぷり。
私を含め、うちの三姉妹も猫アレルギーなので、
ここ数年は近寄りもしませんでした。

ケアマネさんは、
衛生的な面も含め猫による伝染病に父がかかるのではないかと
とても危惧しているのだけど、
何故か、父自身は目が見えにくいこと以外には
何の問題もなく元気に過ごしています。

83歳で体の自由も利かなくなっているので
一人の生活が今後無理になってくることを考えて、
今回施設への入所手続きをすることにしました。

ただ、本人の希望で地域を限定しているので、
申し込んだ施設も空き待ちです。
いつ入れるか分かりません。
という事で、まだしばらく一人暮らしが続きます。

 

福祉サービスを受ける事への抵抗(自尊心?)

ケアマネさんが勧めるサービスを
父が躊躇しているのには
こんな思いがあるのかも・・・。

  • 自分はまだまだ大丈夫
  • 出来るだけ他人に頼りたくない。
  • お金がかかる。

 

多分、長男として頑張ってきた父にとって
施設に入ることや、福祉サービスを受ける事は

かなり自尊心を損なう事になるんだろうと思います。

今、父が自尊心を保てているのは

  • 支援を出来るだけ受けずに一人で生活出来ている事
  • 自分以外の者(猫)の世話をしている事

なのかもしれません。

野良猫の世話に関しては、
動物が好きで、今まで何かしら生き物を飼って
傍に置いてきた父にとっては
唯一の癒しなのかもしれません。

今の慣れ親しんだ生活を続けていきたい

いう思いは
変化への期待と恐怖なんだろうな。

病気や障害でやむを得ず施設や病院に入る以外は
徐々に見えなくなってきている事や
体の衰えを感じながら

もしかしたら明日倒れるかもしれない

そういう恐怖も感じてるんだろうな。

でも、そんな自尊心は必要ないし、
猫だけが癒しってわけでもないって

父自身が気が付いて手放して

幸せになる覚悟を決めて欲しいと思う。

父の状況を何とかしたいケアマネさん

医療・福祉の立場から見ると、
今の父の状態は決していいものではない
ケアマネさんが「どうにかしたい」と思うのは本当によくわかる。

野良猫の世話をするにしても
勝手に餌をあげて猫が沢山寄り付くようになると
周りの家にも迷惑がかかるし
ノミやダニ、猫を介して伝染する病気も
心配の種です。

私も、出来るだけ清潔な環境で
健康的に生活して欲しいと思うのだけれど

父は子どもの頃はまだたくさんの自然があって
実家の裏にある山や川が遊び場だったし、

うさぎや魚を捕ってきたり
牛や鶏を育てて自分たちの食料にして・・・と

そんな生活をして生きたので、

今の現代人のような「清潔」のような観念は無いし
免疫も沢山持ってると思う。

だから、傍から見ると不潔で不快な住処でも
父にとってはそこまで危惧するようなことでもないのだろうと思う。

常識はあるので、最低限の掃除はするし、
近所づきあいも考えていると思う

だけど、ケアマネさんはじめ福祉の人たちは
関わる人たちの「最善」を考えているので、
「その人なりの・・・。」というよりは
「一般的に考えて」を優先させることがほとんどなので

本人が本当に希望する在り方とは
ギャップが起きることが多い。

福祉の立場からしたら
利用者を最善の状態に支援するという事は
仕事上の使命なので

どれだけ本人とすり合わせが出来るかっていうのは
難しいと思う。

まぁ、父の場合は
かなりギャップがあるので
ケアマネさんには心配かけ通しです。

どちらかの言い分だけを優先させることもできないし
本人の経済状況によっても
福祉ではできることも限られてるし

独居生活が危うくなる時

今、父は渋々ですが
施設への入居を承諾し、手続きも済ませて
今は空き待ちの状態ですが

なんせ83歳。

視力、筋力も衰えているので
明日、どうなるか分からない状態です。

視力が落ちているので
転倒するリスクは高いですし

不衛生な生活環境から
感染も考えられます。

年齢的に認知症を発症する
可能性もあります。

とにかく、今の父の独居生活は
心配事が尽きません

父が一人で生活出来なくなった時
タイミングよく施設の空きがあればよいのですが、

感染症がある場合は
入居を断られる場合があるし、

急に倒れて
病院に入院なんて事も
考えられます。

とにかく、いつ何時
どうなるか分からない。
最悪の場合は、
私は今の生活を大きく変えなければならなくなります。

今、出来る事をやる

私が出来る事は

その日に備えて、自分のやりたいことは
やり残しの内容に
毎日を過ごす事

先の事を考えると
不安でたまらなくなります。

だからこそ、

今(現在)に集中することが大事

不安要素が多い時こそ
自分で何とかしようともがくよりも
今の生活を楽しむ方にエネルギーを注ぎたい。

どうせ、私がどんなに対策を練ったとしても
父が私の思い通りになるわけがない。

私が対策を練ったところで
違う問題が出てくるかもしれないし
父にとってそれがベストな事なのかもわからない。

そもそも、そんな事態にはならないかもしれない。

誰にもわからない

私の時間はきっと限りがあるし

何も確証がない将来の不安にエネルギーを注いでる暇があったら
自分が一番幸せになっていよう

まぁ、父の事が無かったとしても
突然今の生活を変えないといけない事態は
いつでも起こりうるw

この先どうなるかなんて
誰にもわからない

 

そう思うと、
今の生活が出来ていることに
父や周りの人たちに
感謝しかないんだよなぁ~。

 

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