子育て

「誰かに嫌われてる」って思う時

子ども

三女のお友達の話

「あの子に睨まれる(嫌われている)」

嫌われた

三女がお友達Aちゃんから相談されたのね。それで、フムフム・・・。と話を聞いてみた。

中学生のご相談( ´∀` )

三女の学校であったことです。

ある行事のリーダーをAちゃんとBちゃんが争っていたらしいのね。
Bちゃんは気分屋ではっきりしない性格で物事が決められない、仕切られない。だけどAちゃんははっきりモノを言うし、みんなを仕切れるタイプ。
三女いわく、リーダーとしてはAちゃんの方がサクサク物事が進んで頼もしいという。
でも、結局リーダーになったのはBちゃんの方。
三女としても「大丈夫かな?…」って思ってたらしいのですが、案の定Bちゃんははっきりしないので、決め事や段取りもほとんどがAちゃんの働きで進んでいたんだそう。で、そんな状態の中、Bちゃんは不機嫌な様子でそれを見たみんなの雰囲気が悪くなっているというの。
で、そのAちゃんから「Bちゃんが睨んでくるのが辛い」って三女が相談を受けたらしい。AちゃんはBちゃんに嫌われた思い込んでいる

三女はBちゃんと塾が一緒なので、「ちょっと話してみようと思ってる」とのこと。
で、ここでちょっとだけ母から「Bちゃん何か困ってるのかなぁ?」と三女に投げかけてみた。三女は「ハッ」とした表情になりピンときた様子。それで昨日、塾が終わってから少し二人で話をしたんそうです。

嫌われたという思い込み

結局のところはお互いの認識のズレがあったって話なんだけど、これ、本当によくある話なので少し詳しく書いておこうと思う。

まずは、「リーダー」に対しての認識のズレ。

Bちゃんはそもそもリーダーになりたかった理由が
「好きな人の傍にいたいから」

好き
だったらしく(笑)。その役割自体になんの思い入れも無かったのね。

リーダーになれば好きな人の傍にいられるって、中学生の女の子らしくてほんわかしてしまう。

かたやAちゃんは「リーダー」そのものにすごい思い入れがあって、リーダーとしてその行事を盛り上げていきたい!って思ってたのね。

ここが根本的に違うと全てがズレてしまうもんなんだね~。

Aちゃんは、自分がその行事自体に思い入れがあるしリーダーとして頑張りたいと思ってたから、自分が選ばれなかったことがショックだった。で、実際にいろいろ進めていくとリーダーに選ばれたBちゃんは何もしない。

「なりたくてなったんだからちゃんとやってよ!」

そんな気持ちもあり、歯がゆさもあったようです。
で、持ち前の行動力から段取りを自分から買って出ていたのね。

一方のBちゃんは「リーダー」になったことでもう願いが叶ってしまっているので、あとはAちゃんがどう仕切ろうが何も関係が無いんだよね。まぁ、ちょっとは不満もあったかもしれないけど。

で、BちゃんがAちゃんを「睨む」って話だけど、Bちゃんは元々目が悪いのもあって目つきが鋭い。それに加えて行事以外の事で気になることがあってそっちについての悩んでいたらしい。つまり、全くのAちゃんの思い込み。BちゃんはAちゃんをってなかった

勝手に「嫌われている」と思い込む

世の中の人間関係のもめごとって、ほぼ全部がこのパターンだと思う。

みんなが違う認識を持っているのに、頭では分かっているのに、相手の行動の意味を勝手に自分の認識で意味づけして判断して勝手に決めつけているんだよね。

しかも、「自分に非がある」と思っていたらその決めつけは被害的なものに傾いていって、結局相手を悪者にして自分を保つみたいなことをしてしまう。しかも無自覚に・・・。

パワハラとかセクハラについてもそういう事っていえるんじゃないかな。

どちらにしても、「被害者がどうとらえたか」が重要視されるけど、おんなじことをされても捉え方が違うから、やった方としては「なんで??」ってなるよね。

まぁ、悪意を持ってとか、やりすぎっていうのももちろんあるとは思うけどね。

感情に邪魔されないために

三女と話していて、結局どうしたらいいかって考えたところ、やっぱり「コミュニケーションが足りない」ってことになった。

「コミュニケーションが足りない」って言うと無駄に話す時間を増やしたりすればいいのかと思いがちだけど、大事なのは「本音で話す」ってこと。「思い込み」があることも「勘違い」していることも含めて「自分がこう思ってる」ってことを隠さずに伝え合うこと。無駄話が楽しいのは、私の経験上「親しい人たち、心を赦している人たち」だけだなぁ。

昔、オーラの泉で美輪明宏さんが「問題が起こった時に感情的にならず理性で判断する」みたいなことを言ってたけど、正しくこれだよなぁと思った。

で、この時に大切なのは、「目の前の事象に自分の価値は左右されない」っていうゆるぎない自分への信頼。目の前の事象に感情的になるのは、自己防衛が働くから。自分の価値を脅かされそうな感覚に襲われるから。
でも、これはあくまでもそういう「感覚」になるからで、実際は自分には何の影響もない。

Aちゃんは自分がやっていることに対して負い目を感じてたんだとね。だから、Aちゃんを通して「自分責め」をやってただけなんだと思う。

まぁ、中学生の子が揺れるのは、ちょうどそんな時期だからしょうがないし、大人でもそんなことはしょっちゅうあるしね。

 

後、親たちが思うより子どもたちは案外平気な事の方が多い。
子どもの相談事は、親が必要以上に区部を突っ込まない方が良い。私の経験上はね。
失敗や経験は、子どもの大切な経験値。それを自分でどうとらえていくかを学ぶ機会を奪いたくないなぁと思う

子ども

 

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