前回の記事の続きです。
病気でいたい人達
私が仕事(看護師)をしていた時、精神科の患者さんを見ていて不思議に思う事がありました。それは、
「この人たちは病気でいたいんじゃないだろうか?」
という事です。こう言うとほとんどの人たちが「そんなことあるわけない!」「病気になりたくてなってるんじゃない!」と怒りも交えて反論するのですが、心の病気はそのほとんどがその人の生き方に由来しています。
生き方を変える。
今までとは違った価値観を取り入れ、自分の思うように生きる。
例えば仕事を休んでみる。家事を夫に任せてみる。嫌な事を嫌だと言ってみる。子どもを見張るのをやめる。
今まで「こうでなければ」とやっていたことをやめたり、絶対無理だとあきらめていたことをやってみる。
そんなことを提案しても、家庭の事情が、夫が、妻が、お金が、人の目が、世間体がって言いながらなかなかできない。いや、出来るんだけどやらない。
そんな患者さんを見ていて、やっぱり「病気でいたいんだ」と思ってました。
多分、無意識の本音なんだろうと思うんだけど、患者さんに対してそんなことを想いつつ最近あった出来事で、その「○○でなければいけない」が自分の中にあったことを思い知らされました。
低所得でいる必要性
それは、毎年ある児童扶養手当の更新手続きの時。
私はひとり親家庭なので「児童扶養手当」を受給しています。毎年8月になると更新手続きの為に市役所に行きます。児童扶養手当は前年度の所得の金額によって決まります。少なければ満額を、所得が多ければ減額されます。
これ、今年の手続きをしている時思ったんです。
「お金をたくさんもらうためには、稼いではいけない」
社員でなく個人事業主になった今、
今年たくさん稼いでしまったら、来年大変な事になる
そういう怖さが自分の中にあることが分かって、心底ビックリしました。
今より児童手当貰えなくなる?今より税金高くなる?国民健康保険も、国民年金も高くなって来年困るんじゃないの???
そんなに稼げるって決まったわけでもないのにねぇ・・・ヒソヒソ( ゚д゚)ヤダァ(゚д゚ )ネェ
無意識だけど、「低所得でいること」に依存していたんだよねぇ(_ _|||)
言い換えると「低所得者でいること」を手放したくなかったってこと。
今までにも色々な前提を深堀してきたけど、まぁ、こんな事握りしめてたら稼ごうと思っても稼げないよね。稼げるって信用してないよね。自分の事…(´;ω;`)
「病気でいたいんじゃない?」って言っててごめんなさい(。-人-。) ゴメンネ
私もどっぷり「○○な人でないといけない」と思ってたわ。自分を悲劇のヒロインにしてたわ
専業主婦が扶養の枠を超える所得にならないように、働き方を制限する。
病気になって医師の診断書が無いと仕事が休めない。
元気だと、たくさん稼いでいると「損する」って思わされている。
今更だけど
こうやって目の前の事に対して、自分が思ったり感じたりしてることって自分に帰ってくるって言う事がすごく腑に落ちる。
相手に言いたいことは、自分に言いたい事。
目の前の現象や人は、全部自分だ。そう思うと愛しくて泣きたくなる。
もう、自分を貶めてまで依存するのはやめよう。今まで50年も可愛そうなことしてきたなぁ(´;ω;`)
目の前の人たち全部自分だと思ったら、今まで許せなかったことも赦せるよね。もっともっと優しく丁寧に、正直に生きていけると思うと幸せな気分になる。
とんだ猛獣だって思ってたら、それは自分だったんだね~