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子どもの問題行動を解決するには・・・。

「問題」と認識すると不快に感じる

目の前の出来事について
それを問題だと認識して
どうにか解決したいと思う時

「解決」ってどうなったら「解決」なのか

考えたことある?

例えば、子どもが親の言う事を聞かない時
それを「問題だ!」って思うのは

誰なんだろう?

「問題だ!」って思うと
途端にその子どもの行動が不快に感じて
何とか言う事をきかせようと
怒鳴ったり、説得したり・・・。

途端に「支配」しようとする。

私の子ども時代∼父の支配~

私の父は
私が小さい頃とても子どもに対して
支配的だった。

家族でテレビを見ている時も
大好きなアニメや歌番組を見ていると
必ず「馬鹿が見るようなもんばっかり見て!」
って、怒って

それにちょっとでも反抗しようもんなら
物を投げたり、怒鳴ったりして威嚇し、
挙句の果てにはテレビを壊すなどして

本当に恐ろしかった。

父は現在入院中だけど
昔に比べると少し丸くなってはいたけど、
久々にあの頃の「大嫌いな父」を
思い出す出来事があった。

で、思ったんだけど

父は戦時中に生まれてとても貧しい生活を経験して
世の中が変わっていく中で
「遊ぶこと」「楽をすること」に対して
極端なくらいに嫌悪感を持っていた。

質素に堅実に生きることが
幸せになるためにはとても大事な事で
遊び惚けている人を見ると許せなかったみたい。

だから、私は子ども時代
本当は歌番組が好きで
アイドルが好きでそういう世界に
とてもあこがれを持っていたけど

それを日常的に好きだと表現することが
難しかった。
めっちゃ苦しかったよ。窮屈だった。

父が納得するような理由を考えたり、
父が納得するようなやり方で
何とか自分の中の「好き」を維持していた。

父にとっては歌番組やアニメは
「人間を堕落させるもの」だったので
それに夢中になる私の言動は
父にとって「問題行動」だったわけです。

だからそれを「解決」しようとして
支配的で威圧的な行動に出たわけなんですよね。

でもね、今現在
アニメは日本の文化とまで言われるようになっているし、
昔のアイドルについても今の世の中とても認知されてきている。

子どもの問題行動は本当に問題?

あの時、父はそういったアニメやアイドルの出る歌番組を
「悪」という位置づけで問題視していて
私から遠ざけようとしたけど

父が勝手に
「悪」「人を堕落させる」という問題意識を通して
それらを見ていただけで

実質的に全く問題じゃ無かった。

つまり、何かを問題視するときには
その問題視する人の「価値観」が強く作用していることになる。

子どもの問題行動について考える時
「子どもにとって問題だ」って感じている親自身の問題だったりする。

世の中の子育てに対する問題意識って
当の本人たちにとっては何の問題も無い事だったりするよネ。

親が「どんな子どもに育てたいか」っていう所が
子ども自身の「どうなりたいか」というのがズレている時に

お互い不快な気持ちになるし
お互いその不快な感情をどうにかしたくて
親は支配的になるし、子どもは反抗するし

つまり、自分の不快感が全ての問題なのでは?

子どもの問題行動は親の不安を表している。

親子の問題ってそういうのが全てベースになってる気がする。

精神科で出会った10代の子どもたちとその親の関係で
例えば子どもが
片付けをしないとか
勉強しないとか
ゲームばかりしているとか
漫画ばかり読んでるとか
学校行かないとか

それをすごく問題として取り上げて
何とか医療でどうにかして欲しいという親が本当に多いんだけど

ほとんどは親自身が
自分の体験を子どもに重ねてしまっていることが多い。
子どものその行動を見ていると
自分が不安になってしまう

だから、自分のその不安を解決するために
言い聞かせたり、説得したり
威圧的になったり、挙句の果てに泣き落としに掛かったり
脅したりする。

そんな時の親は
自分の感情を子どもにぶつけているだけ。
八つ当たり

子どもにとってはたまったもんじゃないww

恥ずかしながら、私にもそんな時がありました。
離婚してしまった罪悪感から、
子どもをまともに育てなくちゃいけないって
そう強く思いすぎて
子どもに対して、特に長女に対しては
本当に可哀想な事をしたなって思う。

徐々にそんな自分の焦りや罪悪感に気が付いて
子どもに対する自分の姿勢を変えて行ったから、
長女や次女によく言われるのは
今、三女に対しての私の態度が「甘すぎる!!」という事ですww

長女にも次女にもそうしてあげてればよかったなぁって
思う

で、問題はその根底に
問題視する人の不安などの感情があるって分かったら、
解決するってことはその問題を手放せばいい

手放し方は本当に人様々だけど

私の場合は、子どもと自分は
全く違う人間で
生き方や考え方は違うのが当たり前
だから、子どもが自分の言う事を聞く事なんてありえない

そう意識を変えた事です。

親が不安に思う事が子どもに必ずしも当てはまらない

親は子供を自分の分身みたいに考えてる人が多いけどね
全く違う一人の人間だよ。

そう思う事で、ずいぶん楽になりました。

人づきあいが下手な長女を
過剰に心配することも無くなったし、

片づけられない次女についても
イライラしなくなったし

超マイペースな三女の様子に
不安になることも無くなりました。

つまり、うちの子育てについて
ほとんど「問題」を感じないのは
私が問題視していないだけで
周りから見たら
「親が何とかしなくちゃ」って言う事も沢山ある。

私は、三姉妹それぞれの特徴だと思ってるので
何にも心配していない。
別にそれを治す必要も無いと思ってる。
だから解決する必要も無い。

父は未だに父が感じている「問題」を
必死にしがみついて放そうとしない。

多分そこを問題視することで
自分を保ってきたから手放せない。
だから、そこから自由に生きている私を見ると
感情が揺さぶられるんだろうと思う。
「怒り」「虚しさ」っていう感情
そして、その奥には
置いて行かれるっていう「寂しさ」

もう、認知症もあって
なかなかその考え方を変えたりするのは
今後難しいだろう
だから、多分生きている限り
父はこのまま寂しさを抱えていくんだろうと思う。

それも、父が選んだことなので
何も問題は無い。
解決する必要も無い。

私が父との関りで自分の波動を下げそうになったら
そっとその場を離れるし、距離をとる
そうすれば何の問題も無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

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